SAKURA前戦とは?
 ■なぜか「演劇嫌い」の仲間たちで作った、福岡生まれの演劇集団

「客席置いてけぼりの難解な芝居」ではなく「ストーリー性重視の分かりやすい芝居」を創作することを目的とし、九州・福岡で98年11月に創立。
 ちなみに『SAKURA前戦』という劇団名は、春先になると本拠地・九州から日本列島を北上する
『桜前線』のように、その名が全国に、そして世界に広まって欲しいとの願いを込めて名づけました。
 じつは「博多山笠」や「博多どんたく」などハデなお祭りが大好きな県民性に反し、こと「演劇」となると途端に拒絶反応を起こす人が多い、九州・福岡。
 肝心の創立メンバーたちでさえ、演劇というモノに対して「作り手側の主義主張を一方的に押し付けられそう・・・」とか「やりたいことは分かるけど、イマイチ着いて行けない・・・」などのマイナスイメージを持っていました。
 そして「でも、できることなら一般の人たちも取っつきやすくて、笑えて泣けておまけにワクワク出来るようなお芝居が観てみたい・・・。もし、この福岡に無いのなら自分たちで作ってしまえ!」という、その道のシロウトにありがちな
無謀かつ安直な発想のもと、この劇団は誕生したわけです。

 つまり劇団SAKURA前戦とは、演劇を苦手とするシロウトが
「演劇を好きになるために作った劇団」と言えるのかもしれません。

 とはいえ、上演作品はすべてオリジナルで、チャンバラやダンスなどを織り込んだ派手な演出と、観客の心に問いかける深みのあるストーリー構成といった「両立しづらい要素」をミックスした作品を目指し、現在も精力的に創作活動を続けています。
 ジャンル的には、その名の示すとおり「日本的な題材」が多く、SAKURAという名前が持つ甘ったるいイメージに終わらない骨太のストーリーを心がけています。

 ■旗揚げから8ヵ月後、ノリと勢いで行ってしまった初めての海外公演

他の劇団とSAKURA前戦との違いとして顕著なモノに、ほぼ毎年おこなっている「海外公演」があります。
 そもそもメンバーのバイト先の社長が韓国と交流があり、「日本の劇団を紹介して欲しい」との打診を受けて私たちを紹介してくださったのがきっかけでした。
 もともと劇団名を考える会議で、「どうせチャンバラやるなら、いずれは海外でも公演してみたいよね!それなら外国の人にも読めるように『桜』をアルファベットで書こうか♪」と大風呂敷を広げてはいたのですが、いざ旗揚げから2ヵ月後に韓国から公演依頼がきた時の動揺は大変なもの・・・。
 なぜなら当時の韓国はまだ日本文化開放まえというご時世で、おまけに私たちの売りは「チャンバラ」。
「模造刀とはいえ、日本人が韓国に刀を持ち込んでも大丈夫なのか?」
「いや、それ以前に旗揚げ間もない『ひよっ子劇団』がいきなり海外公演なんて、さすがに無謀すぎないか?」

 そういった底知れない不安をおぼえつつも、「でもこれを逃したら、もう二度と海外公演なんてできないかも・・・。思い出作りのつもりで行っちゃうか!」と、またしても無謀かつ安直な発想のもと、2000年5月、劇団初の海外公演は実現したわけです。

 そんなこんなで当初は勢いのみで敢行した海外公演ですが、今では韓国とヨーロッパの3カ国5都市で13回の渡航を数え、そのいずれも「他の国の劇団を抑えて一番人気をとる!日本人の意地を見せてやる!」との意気込みで臨んでいます。
 もちろん、その後の作品を生み出すうえでも、「海外の人にも楽しんでもらえる」脚本構成や演出を意識したりと、大きな影響を受けています。

 ■これからのSAKURA前戦

 そして、いよいよ今年9月・・・。
 旗揚げから9年目にして、「劇団SAKURA前戦」は
東京デビューを果たします。
 これまでの福岡での公演や、数多くの海外公演での経験がそのまま通用するとは思いませんが、自分たちにできる精一杯の力で挑戦しようと思います。
 今まで私たちを育ててくれた皆さん、そして「東京デビュー」のためにご協力くださっている全ての皆さんに感謝しつつ、私たちはこれからも前に向かって歩き続けます。
 ぜひ、いつかまた劇場でお会いできることを信じて・・・。


劇団SAKURA前戦


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